第11章 騎士*
床に飛び散る血。
痛々しいほどに腫れ上がった
カラ松くんの右頬。
殴りすぎて真っ赤になった
おそ松くんの拳。
おそ松くんはうちと同じチョロ松くんに羽交い締めで抑えつけられた。
お「おい立てよカラ松っ!!」
お「てめぇふざけんじゃねーぞ!」
それでもおそ松くんは腕が使えない代わりに足で
倒れているカラ松くんを蹴飛ばした。
お「てめぇまゆになにしたんだよ!!」
その言葉を聞いた瞬間
おそ松くん以外皆うちを見た。
その時皆うちの首を見ていた。
うちは急いで鏡を見に洗面所に行った。すると
右頬は真っ赤に腫れ上がり。
首には締められた赤い跡がついていた。
おそ松くんはこれであんなに怒ってたのか…。
不意に首の跡をなぞる。
痛かった。
まだ二階から声がする。
お「俺が手ェ出したのは頬だけなのに首にも跡ついてたぞ!」
お「あれ、てめぇが首絞めてやったんだろ?!あぁ?!」
お「なんであいつを殺そうとした?!答えろ!!クソ松!」
怖い怖い怖い。夢なんでしょ。ねぇはやく覚めてよ。なんでこんなに長いの?
気がつくとうちは洗面所で蹲って
夢が覚めるまで待ってた。