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黒子のバスケ*Short Stories2
第12章 腹黒紳士と私*今吉*
「やばい…。」
目の前の電車のドアが閉まり、ガタンゴトンと音を立てて走り出す。
この電車に乗らなかったら、確実に遅刻。
出掛ける前にちょっとバタバタして、予定よりも家を出る時間が遅くなってしまった。
とりあえず電話。
3回目のコール音で、柔らかな関西弁が聞こえてきた。
「もしもし、?どないしたん?」
「翔一ごめんね!電車乗れなくて…ちょっと遅れそう。」
「ええって、ええって。気ぃ付けてな。」
…相変わらず感情が読めない。
さぁ、今日はどっち?
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