第9章 ボーイズトーク*赤司*紫原*氷室
「もしもし、辰也?」
数日ぶりに聞く彼女の声に、氷室は嬉しさを隠せなかった。
「、ごめんね。電話気付かなくて。」
「ううん。私こそ急にごめんね?」
あまり多く理由を語らないに、氷室は言いにくいことなのだろうと直感した。
「…寂しくなった?」
「うん…。毎日会ってたのが贅沢なのにね。戻ってくるの明後日だよね?何時にこっちに着くんだっけ?」
「17時頃だったかな。あとで確認してまたメールするよ。…迎えに来てくれる?」
「うん!もちろん!だけど、むっくんに迷惑じゃないかな?」
「大丈夫。…だって早く会いたいじゃないか。」
「…私も。でも、そっちにいる間は気にせずいっぱい楽しんできてね!」
「ありがとう。…今度は一緒に来よう。タイガにも紹介したいし。」
「うん!ごめん、今日バスケだったよね?そろそろ切るね。…ありがとう。」
氷室は気遣いが多い彼女に感謝しつつ、あぁやっぱり愛しいなと実感した。
そして伝えたくなった。
「。」
「ん?」
「I love you, so I wanna kiss you ASAP.」
「…もぅっ。」
「本当だよ?それじゃあまた。」
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「室ちーん、さすがグッドタイミングで帰ってきたー。」
「あぁ、よかった。じゃあそろそろ準備しておこうかな。」
「次は火神のところだな。…面白い試合になりそうだ。」
「めんどくさー。だけど、応援してくれてるし頑張ろっかなー。」
「タイガには負けたくないな。」