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黒子のバスケ*Short Stories2

第8章 大人で余裕な彼*今吉*


「ー。ちょっと来てくれへん?」

「はい!」

部活が始まる前に主将がマネージャーの私を呼んだ。

話す時間が出来て嬉しいな、なんて思って顔がついついにやけてしまう。

「これ、来月の予定やで全員に配っといてな。あと…」

情報解析はさつきちゃんというスペシャリストがいるので、私の仕事は主に雑用。

二人で予定表を見ながら、トレーニング内容や練習試合の準備などを確認していた。

すると、急に主将の声が少し小さくなった。

「…、この日休みになっとるし…久々にどっか行かん?」

私の顔を覗き込むようにして、いつもと変わらぬ笑みを浮かべる彼。

そんなことするから、私は急に恥ずかしくなって同時に顔が一気に熱くなった。

彼は「タコみたいやなぁ。」って目を細めて面白がって笑ってる。

本当に一筋縄ではいかない相手。

でも、大好き。
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