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黒子のバスケ*Short Stories2

第7章 10月9日*紫原*


「ごめんね?あたしがもうちょっと上手く隠せたら良かったんだけど…。」

「んー…オレも気付かなかったし。」

オレの腕の中で真っ直ぐ見上げてくるちんを見て、やっぱ可愛いなーって思った。

するとなんかちんがもぞもぞし出した。

「敦…そろそろ離して?ケーキ食べよ?」

ちょっとだけ困った顔をして、離れたそうにしてるみたい。

でもね。

「やだ。オレ今日泣きそうだったもん。今はケーキよりちんがいい。」

「えっ…!」

「もうちょっとだけこのままでいる。」

「…うん。」

「ちん、ありがとー。大好き。」

そう言うと、ちんははにかんで照れていて、とっても可愛い。

これだけオレの誕生日に頑張ってくれたちんに素直に伝えた気持ち。

16才になったし、ちんを守ってあげられるようにオレも頑張る。
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