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黒子のバスケ*Short Stories2

第50章 Happy New Year! 2014*伊月*


「明けましておめでとう。今年も宜しくお願いします。」

「こちらこそ…今年も宜しくお願いします。」

丁寧に挨拶してくれる俊くんに応えるように、私も頭を下げてご挨拶した。

お参りの列に並び、今度は初めて自分から俊くんの手を握った。

少しだけ驚いた表情を浮かべて、すぐに優しく私を見つめて握り返してくれた。

私たちの番になり、二人で鈴を鳴らした。

二度お辞儀をし、二回手を叩き、目を閉じて神様に話しかける。

「昨年は途中で生まれた私の願いを叶えてくれてありがとうございます。

俊くんの隣にいられて、お陰で今とても幸せです。

この幸せがずっと続くよう見守ってください。

また来年も二人でここへ来ます。」

目を開けると、俊くんが私のお参りをじっと眺めていた。

「随分長かったな。一体何頼んだんだ?」

「秘密。言ったら願い事叶わなくなるでしょ?」

「そうだな。…でも多分俺も同じようなことお願いしてるかも。」

「…そうだったら嬉しいな。」

この幸せは当たり前じゃない。

俊くんが一緒にいてくれることに感謝して、この恋を大切にしよう。

今年も二人でたくさんの思い出が作れますように。
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