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黒子のバスケ*Short Stories2

第46章 Merry Christmas!2013*紫原*


「…よし!出来た!」

気が付けばもう日付が変わって、家族は寝静まり静けさが広がっていた。

これは明日までに間に合わせなければいけなかったから、仕方ない。

何度も何度も失敗して、ようやく出来上がったそれを首に巻き付け感触を確かめる。

長さも肌にあたる感覚も問題なさそう。

クリスマスプレゼントに困って友達に相談してみたら、編み物が得意な彼女からこんな提案をされた。

「付き合ってるんだし、手編みのものでもいいんじゃない?自分がイメージした色で作れるよ。」

確かに彼は手編みが恥ずかしいとか、そういうこと気にしなさそうだし、彼に似合う色の組み合わせを考えるのも楽しそう。

あっさりとクリスマスプレゼントが決まり、友達に教えてもらいながら毎日眠い目をこすりながら編んでいった。

バスケの大会で彼は明後日から年末まで東京へ行ってしまうので、明日の夕方から少し早めのクリスマスデートをすることになっている。

袋を開けた瞬間、どんな顔するかな?

彼からプレゼント貰えるかな?

期待と不安に胸を膨らませながら、私はようやく眠りについた。
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