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黒子のバスケ*Short Stories2

第4章 一枚上手*赤司*


「僕自身は変わったつもりはないんだけどね。…あ、も変わったところはあるよ。」

「え?どんなとこ?」

は興味津々に少し身を乗り出して、僕の答えを心待にしている。

「昔はよく僕に好きだと言ってくれていたよね。最近のはそういうところは素直じゃなくなった。」

幼馴染みから一歩進んだ関係になってはいるが、は恥ずかしいのか中々好意を口にしなかった。

「…そんなこと簡単に言えるわけないでしょ!征ちゃんなんか嫌い!」

顔を背けてしまったに、必ずこちらをまた向く言葉を告げた。

「そうか。僕はが好きなのに残念だな。」

好きだなんて喜ぶのならいくらでも言える。

「…もー!そんなこと簡単に言わないで!もう本当に嫌い!」

「そんなに顔を赤くして言われても説得力がないよ?」

の顔は真紅に染まっていて、その表情からはすっかり余裕が消えていた。

「…っ!…征ちゃんに対抗しようとした私が馬鹿だった。」

「ふふっ…。は僕には勝てないよ。」

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