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黒子のバスケ*Short Stories2

第1章 身長差の恋*伊月*火神*木吉


<ぶかぶかの上着は彼そのもの/伊月>

季節が少しずつ移り変わって、冬の入り口に差し掛かった日。

今日もこれから部活だというのに。

「あっ!」

「、どうしたの?」

女子更衣室でバッグを開き呆然とする私に、リコが気が付いて声をかけてくれた。

「ジャージの上着忘れた…。」

この頃トレーナーでは肌寒くなってきていて。

昨日の天気予報でも「明日は冬の足音がまた一歩近付いてくるでしょう。」なんて言ってたから、上着出しておかなくちゃと思っていて…。

寝落ち。

「あらら…。私の貸してあげたいけど、さすがに今日は着てないと体育館冷えそうだし…。」

「大丈夫!暖かくなるように動くから!」

自分のミスが気恥ずかしくて、リコに気を遣わせないように笑ってみせた。

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