• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第29章 君の一番になりたいんだ/黒子*桜井


「だろうな。…まぁ、わかっててやったんだけど。じゃ、俺部活行くわ。あとは、ごゆっくり。」

にやりと口元に悪戯な笑みを浮かべて、青峰さんは屋上を出た。

残された僕とさんの間に妙な沈黙が流れる。

すると口火を切ったのは彼女からだった。

「桜井くん…、さっきの本当?」

顔を真っ赤にして、か細い声で尋ねてくれた勇気を無駄にしたくない。

「本当だよ。僕、さんが好きなんだ。」

君が誰かと笑っているだけで、胸が苦しくて。

君の隣にいる誰かを羨み妬んでしまうほど。

「…うん。私もね、桜井くんが好きなの。一人占めしてもいい?」

それは僕の台詞だよ、と言葉にする前に、僕は彼女の両手を握った。

「勿論です。…僕はずっと君の一番になりたかったんだ。」


/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp