• テキストサイズ

黒子のバスケ*Short Stories2

第27章 告げられない想い/高尾*宮地


<宮地>

「清ちゃん」

そんな甘ったれた呼び方するのは、あいつしかいない。

やめろって言っても頑なに変えなくて、俺の方がいつしかその呼び方で口元が緩むようになった。

保育園から高校までずっと一緒の、所謂「幼馴染み」。

なんかあるとすぐに徒歩1分の俺の家に来て、出迎えた母さんと何か話して、階段を駆け上がって、俺の部屋の扉を開く。

ノックなんかせずに、お決まりの台詞を飛ばしてくる。

「清ちゃん!清ちゃん!聞いて聞いて!」

なんか今日は一段とが嬉しそうな気がする。

テストで100点でも取ったか?

3㎏痩せたか?

スカウトでもされたか?

「はいはい、なんだ?」

「私ね!彼氏出来たの!」

…彼氏?

一瞬、時が止まったような気がした。

確かに最近家に突撃してくる回数は減った気がする。

そもそも俺も部活が忙しくて、家にあまりいないんだけど。

勝手に幼馴染みというだけで、俺がの一番近くにいると思っていた。

例え近い存在だったとしても、それは「異性」ではなくて「家族」みたいなものだったんだ。
/ 323ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp