第22章 秋のピクニック*木吉*
ある晴れた日曜日。
朝から鉄平の家にお邪魔して、台所に立っている。
「二人とも、みかんいっぱいあるから持っていきなさいな。」
鉄平のおばあちゃんがみかんを箱から取り出して、ビニール袋に入れて渡してくれた。
「おぉ!ばーちゃんありがとうな!」
「おばあちゃん、ありがとうございます!」
何度もお家に遊びに来ているから、おばあちゃんともすっかり仲良くなっていた。
唐揚げ、卵焼き、おばあちゃんの煮物、サラダなどお弁当箱に詰めていく。
「鉄平、おにぎり大きすぎない?私1つでお腹いっぱいになりそうなんだけど…。」
「そうか?が食べられなかったら、俺が食べるからいいよ。」
鉄平の手の中で作られているおにぎりは、コンビニサイズより2倍はある気がする。
まぁ、人並み以上に大きな手で握ってるから当たり前か。
鮭とごまの混ぜご飯ときのこの炊き込みご飯のおにぎり。
温かいお茶とみかんも忘れずに。
お弁当の準備も出来たし、さぁピクニックに出掛けよう!