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黒子のバスケ*Short Stories2

第17章 小さなきっかけ、大きな始まり*灰崎*


放課後の公園のバスケコート。

そこに立つのは私、そして灰崎翔吾。

…なぜ?

未だこの状況を理解できずに立ち尽くしていると、沈黙を破るように彼は口を開いた。

「おい。俺だって暇じゃねーんだよ。さっさとやるぞ。」

「は……はい。」

彼の声や態度の威圧感に押し潰されそうになる。

一応彼とは同じクラス、そうでなくても校内では有名人だった。

いつも違う派手めな女子を身にまとい歩く姿はとても目立っていた。

暴力沙汰の喧嘩も度々という噂。

そして1年でバスケ部1軍レギュラーになったにも関わらず、2年の時に退部させられたという噂は容赦なく飛び交っていた。

関わらないのが身のため。

というか、まず話す機会がないわ。

と、自己完結していたのに…。
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