第7章 まかせた
「お嬢さんどうかした?」
「なんかゼンの様子がおかしいなって思って‥」
「お嬢さんも?実は俺もなんだよね‥」
「オビも?」
「あっ‥オビ‥そろそろ時間だからゼンの所に行こうか‥」
「そうだね」
ゼンの所へ向かった
「それじゃあ行くぞ」
「どこに行くの?」
ゼンは何も言わずに歩き出した
「ミツヒデさんキキさん何か聞いてませんか?」
「いや‥聞いてないけど」
「ゼン!!ねぇ‥ゼンってば!」
「‥兄上」
目の前にイザナ殿下が馬に乗っていた
どうやらどこかに行くようだ
「ゼン‥」
「どうして何も言わずに行こうとするんですか?」
「ゼン?イザナ殿下がどうしたの?」
「もうこの城には戻ってこないんですよね?」