第5章 手紙
「それじゃ‥俺は行く」
「ダメ!」
里奈の言葉にゼンは驚いた
「行っちゃダメ‥行っちゃダメ!」
里奈は泣きながらそういった
「お嬢さんどうしたの?」
「山賊に会いに行っちゃだめ!ゼンが‥ゼンが死んじゃうの!」
「俺が死ぬ!?どういう意味だ里奈!」
「パーティの後部屋に戻ったらこれが‥」
里奈は手紙を渡した
ゼンはその手紙を読み里奈を抱きしめた
「なんで言ってくれなかった?」
ゼンは優しくそういった
「だって‥誰からかわからないし‥本当かどうかわからなかった‥でもあの時ゼンから山賊に会いに行くって聞いた時本当なんだって確信したんだ」
「そうだったのか」
「私‥ゼンに伝えなきゃって思ってたんだけど‥」