白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第14章 NOD-うなずく-
『蛍くんは寂しい時ない?
なんか急に凄く凄く寂しい時
姫凪は
いつもがないの
凄く凄く寂しいな』
そう。当たり前にそこにあるものが
なくなるのを感じるのが
とても寂しい
私だけ?私だけオカシイのかな?
蛍くんは少し考えて
私の手をグィッと引き寄せた
『蛍、くん?』
「僕は変わらないよ
キミの当たり前になるよ
だから泣きそうな顔止めてよ
アニキが居れない時でも
僕が居る
僕は当たり前にキミの側に居るから
そんな顔しないでよ」