白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第6章 FALSE‐本物でない-
姫凪もわざとらしく
明るく笑う
「そうだな…大きくなったら…
結婚しよっか…」
『うん!する!明光くん!
大好きよ!!
お嫁さんになったら
姫凪はホントに明光くんので
明光くんはホントに姫凪のね!』
ニコニコ笑う姫凪を見て思う
早くなれよ大人に。
俺が我慢出来てる間に
その時の俺は自分だけが
我慢してるって思ってた
姫凪が時折口にだす
【ホントの】の意味を
【ホントに】分かっては居なかった
分かってたら
あんなに傷つけずに済んだのに