白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第22章 VOID-からっぽの-
「姫凪、いい子だな
俺と帰って遊ぼうね?
とりあえず可愛い首輪
買ってあげるからね?
逃げたお仕置きもしなきゃね?」
黒い笑いに震えながらも
「姫凪。
その人の言う事を聞きなさい
新しい家族よ。
良かったわね」
ママの声に逆らえない
言う事聞かなきゃって
思いが心を足を縛り付けてる
「……はぁ…」
メガネの子はそんな私を睨んで
ため息をつき
「帰ろう?山口。
ここには
姫凪は居ないよ」
目を逸し
ソバカスの子の
腕を掴んで歩き出す