白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第22章 VOID-からっぽの-
知らない。私は誰も知らない。
誰も私を好きじゃなかった
私も誰も好きじゃなかった
そう思えば
ほら。もう。痛くない。
壊れた心が粉々になって
サラサラと消えて行く
「あれ?泣かねぇの?
つまんないな。
ペットにもなんねぇじゃん
じゃあオレも
__姫凪なんか要らない。」
言われなくても
知ってるよ?
私の表情が変わらなかったからだろう
マコトは
小さく舌打ちをして
「ほんとツマンネーの!
さっさと貰われろよ!
役立たず!
オレ向こうでペット作るから
オマエなんかいーらね!」
マコトが部屋を出て行った