白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第22章 VOID-からっぽの-
『…イヤァァァ…!』
パキンパキンと
何かが壊れる音が
頭の中で響いて
力が抜けていく
「やっとかよ、シブトイ…
一生飼ってやりたかったけどな…
あの女が出しゃばるなら…
諦めるしかないか……
でも壊れる時の顔は可愛かったよ?」
何か話す声が聞こえる
マコトの声…かな?
………なんでもいいか。
私は要らない子
だれも私を要らない
私も…誰も要らない…
部屋に戻されベットの上に座らされる
ここは?私の部屋?
眼球だけ動かして
見慣れた部屋を見てると
「姫凪。電話。
母さんから」