白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第20章 TINY-ちっぽけな-
ジーッと遠くを見る姫凪が
今にも消えそうで
後を追いかけ
また抱き締める
「俺には届く。
なんでも聞く。
どんな事でも聞くから…
だから………」
影らないで
消えないで
お前は俺の太陽だから
『ふふ!ありがと!
明光くん!大好きよ!
ホントよ!世界で一番大好き!
大好き…忘れないで……ね
忘れちゃ嫌なのよ………』
姫凪?
なんか変だ
なんで姫凪が
笑ってんのに
俺は泣きそうなんだろう
胸がキュンとするんだろう
姫凪…明日どこに……
『明光くん…帰らなきゃ…
行こう?』
姫凪が腕に絡み付いて
俺を見上げて笑う