白昼夢第2幕【太陽の出づる場所】月島明光[®18]
第20章 TINY-ちっぽけな-
姫凪に付いてる
知らない匂いで
この家にあの二人が
居る事を思い出す
「大丈夫か?熱は?
喉は?…なにか…されたのか?」
俺の言葉に
身体を震わせ首を振る
「隠し事なしだろ?
大丈夫。喧嘩しない。
チャント我慢するから
話して?な?」
顎を持ち上げて
唇を重ね
長めのキスを送って
唇を離す
『…マコトとチョット…
喧嘩しちゃった…
ママにも…怒られた
でも大丈夫。
姫凪には明光くんが
居るから…平気よ……』
力なく話して
ニコリと笑い
また口を閉じる