第2章 過去
「散々引っ掻き回しといて帰るとか
何様のつもり?
寝るんでしょ?僕の部屋で。
さっさと入れよ」
え?なんで?
なんで蛍くんが
私の手を引っ張ってるの?
しかも部屋に入れとか?!?!
何事だ??!
部屋に入った後の蛍くんは
驚くほどいつも通りで
口喧嘩したり
優しくしてくれたり
こんがらがった頭のまま
出された手に捕まり
私は蛍くんの
隣に寝転ぶ
えーっと。整理しよう…
蛍くんは私が嫌いで?
石ころ位にしか思ってないのに?
一緒に寝てて??
考えれば考える程
こんがらがって
近くにあった蛍くんの腕に
無意識に自分の腕を絡めてた