第2章 過去
「押し付けないでくれる?
もう、それ誘ってるとしか
考えられない
めちゃくちゃにしていいって事かな?」
蛍くんの手が
服の中でモソモソと動くのがわかる
あ、そっか。
エッチしたいのかー…
男の子だもんね
明光くんも
蛍くん意外とエッチって言ってたし
これだけ迷惑かけて
引っ掻き回したんだし
これは我慢しないと
イケナイとこ?
ここで騒いだりしたら
もっと嫌われる??
でも………
ヤッパリ………
こんなのイヤだよ
蛍くん…ヤメて?
怖くて身体が固まる
声をあげようか迷った所で
「キミってバカだよね」
蛍くんの手が止まる
あれ?しないの?
じゃあなんで一緒に寝てくれるの?
背中を向けてしまった
蛍くんを見ながら
ホッとしたような
モヤモヤしたような
変な気分になる
どれだけ考えても
答えが出なかった
ただ近くから伝わる蛍くんの体温は
ヤッパリ安心できて
一緒に寝てくれた事への
嬉しさが広がって
単純にも私は眠りに落ちてしまった