第2章 過去
「ふわぁー…アレ?蛍ー…と…
姫凪!?」
明光くんの声が聞こえて
『明光くん……』
思わず抱きついた
「1人で大丈夫だって言ったくせに…」
『だって…明光くん明日早いもん…
姫凪起きたら居ないでしょ?』
「だから蛍のとこで寝ようとしたのか?」
それがバカだった
「そりゃ蛍も困るって…」
だよね?嫌いな子に
そんな事言われるとか
迷惑でしかないじゃん
『姫凪やっぱり
帰るよ!送らなくてもいいから!
明光くん。蛍くん。
今日はなんかゴメンネ!!』
もうこれ以上ここに
居ちゃいけないよね
「姫凪?!急に何言ってんだ?」
明光くんも蛍くんも
ゴメンナサイ
姫凪さえ居なかったら
二人共イヤな気分に
ならなかったのに
『大丈夫なの!!なんか姫凪
1人で寝たい気分になっちゃった!』
笑えてるかな?
涙もう出てないかな?
チャント帰ったら
一人で寝れたら
明日また二人共笑ってくれるかな?
このままササッと
帰って………
って、思ってたのに