第2章 過去
「何してんの?離して」
不機嫌な蛍くんの声
『…帰りたくない…』
「じゃあ大人しくアニキの部屋に
行って寝てきたら?」
『ヤダ…』
お願い蛍くん………
「じゃあどーすんの?」
『蛍くんと寝る…』
一人にしないで………
「な、何言ってんの?
それがどういう事かわかってんの?」
わかりたくないよ
「ねぇ、ホント冗談止めて?
帰らなくても良いけど
僕と寝るは絶対ないから」
『昔は一緒に寝てくれた…』
昔のままがいいの
「もう昔じゃないでしょ?
アニキと付き合ってたなら
一緒に寝るのがどういう事かくらい
想像つかない??」
でも、でもね?
怖いの………
息も出来なくなる
傍にいさせて………
蛍くんと居たいの!