第2章 過去
「はぁ?無理だろ?
寝る時だけでも一緒に…」
『また襲われたらヤダもーーん!(笑)
本当に一人で大丈夫!
明日早いんだから寝て?』
「バカ!襲うか!そんな体力…
あるけど!さすがに我慢するし!」
『明光くんスイッチ入ったら
寝ないでシテそのまま会社
行きそうだしヤダー!(笑)』
我慢するって言ってるのに
こんな事言ってごめんね?
「本当にイケんの?
絶対我慢するけど寝なくていーの?」
明光くんが私の頭をなでる
『うん!多分大丈夫じゃない?
姫凪もう子供じゃないし!』
なんて笑ってみても
本当は不安で怖くて
今すぐ明光くんに抱きついて
仕事なんか行かないでって
ワガママ言っちゃいたい
でもそんな事言えるわけなく
笑ったまま明光くんを
見送った