第2章 過去
『…いっ…たぁ…!』
蛍くん渾身の頭突き
「…キミ、バカでしょ?普通
ホントにじっとしてる?」
いや、女の子に思いっきり
頭突きとか普通する??!
さっきの色っぽさは無くて
いつもの意地悪な蛍くん
気のせい?
でもチョット本気っぽく
なかった??
んー…どうなんだろ。
頭が纏まらなくて
部屋に戻る蛍くんを
引きとめようとしたけど
[今ムラムラしてた?]なんて
聞くわけにもいかず
いつも通り笑って見送った
気のせいでもそうじゃなくても
気を付けなきゃ
明光くんの話を思い出す
[蛍だって男だぜ?]
変わるなんて思ってないけど
きっかけ作っちゃダメだ
せめて蛍くんとの関係だけは
壊れて欲しくない
って。思ってた私が
なんで蛍くんの隣で寝てるかというと。