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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第2章 過去


「…チッ……怒ってない。全く全然
1ミリも怒ってないから」

え?!心が通じたの!?
凄くない!?
ホッとしたのと
嬉しかったので
一気に気持ちが上向いて

『蛍くん、大好きだよ♡』   

蛍くんに抱きついた
明光くんとは違う蛍くんの
匂いはヤッパリ落ち着く

「離れてくれない?凄い…その…」

アレ?蛍くんチョット変?

『蛍くん…?』

「アニキだけじゃ足りないの?」

『え?なんのこと?』

あれ?コレって?嘘だよね?

「思春期の男子なめてんの?
いつまでもこのままだと
その内僕に食べられるよ?」

蛍くんが私を壁に追いやり
怖い顔のまま見てる
掴まれた手首が痛い

「じっとしててね?」

色っぽい声が降り注ぎ
どんどん顔が近づいてくる
普段見る事のない
蛍くんの顔のアップに
ドキドキする、
でもそれ以上に
頭はパニックで
ヤッパリ蛍くんも変わっちゃうの?

大人になったら
男と女なんて所詮
そんな風にしか付き合っていけないの?
また重くなってく頭と心を現実に
引き戻したのは
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