第2章 過去
『え…!?コレ蛍くんの!?
ゴメン!脱ぐ!!』
思わず口走る私に
「はぁ?!バカなの!?
もう、別にいーから着てろよ!」
蛍くんの声は益々
イライラしていく
頼みの明光くんは
声を殺して笑って
さっさとお風呂いっちゃうし
どうしよう…
蛍くんメッチャ怒ってるよね?
『蛍くん、ごめんね?えっと…
脱い…じゃダメだから…洗って返す!』
「あっそ…」
ほらー…凄く冷たい
『あ!アイロンもかけるよ!』
「ふーん…」
まだ怒ってるー…
『…だから怒らないで?ごめんね?』
「あのさ、別に怒ってないし
そんな顔されたら僕が虐めてる
みたいだから止めてくんない?」
でも怒った顔してるし
怒った声だから
不安になるじゃん