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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第2章 過去


『蛍くーん!ごはーーん!』

お風呂から上がった蛍くんに近づく

「人の家なのに違和感なさすぎ」

『小さい時から来てるもん(笑)』

「そうそう!姫凪も
もう家族みたいなもんだよ」

明光くんのその言葉は嬉しくて
蛍くんにも家族だって言って欲しくて

『だって♫ねぇ!姫凪家族だって♫』

と蛍くんのTシャツを引っ張った

「【家族みたい】は家族じゃないでしょ
それよりお腹空いたんだけど」

けど、その腕は振り払らわれて
蛍くんは離れて行った

『家族でいーじゃん。
姫凪家族居ないもん…』

わかってるけど
そんな冷たく切り捨てなくても
良いじゃん………
エプロンを握りしめ
涙を堪えてると

「姫凪、飯〜♡早く♫」

明光くんが
いつもと変わらないトーンで言って
後ろから抱きしめてくれた
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