第2章 過去
それから私は
どうしても
一人で寝る事も
目が覚めたら自分一人が
部屋でポツンといる事も
とてつもなく苦手
なんか胸が痛くて苦しくなる
別に寂しくも悲しくも無かった
思い出なのに
泣きそうになってしまう
それを明光くんは知ってる
ヤッパリ優しくて
そんな明光くんが大好きで
さっき襲われそうに
なったのもきっと
何かの間違いで
たまたま
スイッチ入っちゃった
だけだったって思えてきた
明光くんが身体だけの関係なんか
求めるわけないよね?
『明光くん?』
「どーした?姫凪?」
明光くんも蛍くんもずっと
変わらないままだよね?
3人いつまでも昔のまま
仲良しで居られるよね?
『なんでもない!ご飯作るね!』
「おー!蛍ハラ減ってると
機嫌悪いからなー(笑)」
『だよねー(笑)』
言いかけた言葉を飲み込み
キッチンに急いだ