第2章 過去
『さよならしたい』
本当はしたくないよ?
「イヤだ」
『もう決めたの』
わかってる只のワガママだって
「勝手に?」
『勝手に』
嫌われるかな…
それが1番辛いけど………
「俺はずっと好きだから」
『知ってる………』
明光くんならそういってくれるって
「ヒデェ女(笑)」
『嫌いになる?』
「ならねぇよ?姫凪
俺信じて待ってるから
お前がいつか俺とまた居てくれるの」
『ありがと…弱虫で…ごめんなさい』
明光くんの吐くセリフは
安易に想像出来たし
嫌われるなんて思ってなかったけど
【待ってる】とか言われるなんて
思ってなかった
その優しさが痛くて辛くて
嬉しくて………
大声を上げて泣いた
家族に置いて行かれても
泣かなかったのに