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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第2章 過去


『明光…引っ越し決まったら
別れよ?』

出来るだけいつも通りに
振る舞った

「え?なんで?」

『姫凪遠距離なんて無理だよ』

「同じ圏内だぜ?」

『遠いよ』

もういつもと同じ三人で
歩く朝は来ないじゃん

「いつでも会えるのに?」

『会えないよ』

【いつでも】は【いつも】
じゃないもん

「姫凪が会いたくなったら
駆けつける…」

『待てないよ、そんなの』

寂しくて死んじゃうよ
明光くんは間に合わないよ

「俺の事もう好きじゃないの?」

『普通だよ?』

うそ。本当は誰よりも大好き
でも1人にされる寂しさを
味わうくらいなら
私から…
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