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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第1章 アニキの元カノ


「な、何言ってんの?
それがどういう事かわかってんの?」

無防備過ぎる布施に
理性が揺らぐ
さっきの今だから特にかな
でも布施にはそんな気なんか
ないのはわかる

アニキを拒否る理由は
わからないけど
ここに居るのが僕以外の誰かでも
同じ事をするってのだけは
わかるんだ

布施の中に
僕への好意なんかない
きっとただ
たまたま偶然
僕が居たそれだけなんだよ
そうに決まってる

「ねぇ、ホント冗談止めて?
帰らなくても良いけど
僕と寝るは絶対ないから」

なるべく冷静に諭すように言う

『昔は一緒に寝てくれた…』

「もう昔じゃないでしょ?
アニキと付き合ってたなら
一緒に寝るのがどういう事かくらい
想像つかない??」

何言ってんだろ僕。
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