第1章 アニキの元カノ
「足の長さ考えてよ。確実に
バカ殿みたいになるでしょ?
バカなの?それとも僕のスボンを
汚したいから言ってるのかな?」
慌てて口数多くなるとか
ベタ過ぎる
だいたいそんな格好で
帰したら僕の両親に僕が
なんて言われると思ってんの?
そこまでして帰れとか
超絶言い難いんだけど…
『…そ…【そこまでして帰る気?】
とか言ってくれるのを待ってます』
………。
コイツ…ホント狙ってんの?
「そこまでして帰る気?」
『!?』
僕の言葉に顔をあげる
「ハイ。言ったよ。満足したら帰え…
って、キミ…」
顔を上げた布施の顔見て
言いかけてた言葉を飲み込む