第18章 千代に八千代に………
姫凪side
アナタは太陽
いつでも私を照らしてくれる
どんな幸せも
当たり前だと笑ってくれる
手を取って引き上げて
導いて抱き締めて
私を温め守ってくれる
「はい!到着!」
抵抗虚しく姫抱きにされ
会場の入り口まで運ばれた私
『なんか余裕で間に合いそう
何でこんなに急いだの?』
ハァハァと息を大きく吸って
整える明光に
声を掛けると
「変装!してないだろ!
蛍にバレる!」
あ…ホントにする気なんだ…(笑)
「便所で変装してくるから
待っててな?」
そう言って
御手洗いに駆け込む明光