第18章 千代に八千代に………
ドアのそばで待ってると
「あっれ?姫凪ちゃーん?」
『あ、嶋田マートさん』
「応援だろ?こんなとこで
なにしてんの?」
トイレ前に佇む私を怪訝な顔で
見つめた後
「あ!もしかして
場所分からねぇ?
一緒に行こっか!」
ガシッと手を掴まれた
『え!?いや!分かります!』
「でも行く先一緒だし(笑)
こんな可愛い子エスコートしてったら
鼻高々だしなー!」
『えー!?困りま…すぅぇ…』
エスコートとは
とても言えないスピードで
引き摺られて
「うぇーい!応援団もう一人追加ー!
ハッピと鉢巻ー!」
「お!姫凪ちん!
小さい子用のヤツねぇから
デカイかもだけど着ろー!」
烏野商店街&OB応援団
総勢21人に強制的に合流させられる