第4章 たかが恋?
見上げると蛍くんと目が合って
「珍しくいい子だね。」
唇がまた重ねられて
「いい子にはチューなんでしょ?」
『ん…』
「おやすみ…」
蛍くんがユックリ目を閉じる
『うん…おや…すみ…』
私も蛍くんの胸に
頭をあずけて目を閉じた
わかってる今のもさっきのも
昔のチューじゃない
[嫌いじゃない]で出来る
キスでもない、と思う
じゃあ何で私は
受け入れちゃったの……
拒否る事はいつでも
出来たはずなのに
ホント発情期なの?
フラフラして情けなくて
みっともなくて泣けてくる…
こんな汚い私は
ヤッパリ【要らない子】
なのかもしれない…