第4章 たかが恋?
『[抱き心地イマイチ]が抜けてますよー
眠れないんじゃないですかぁ?』
照れ隠しにワザとおどけてみせると
「大丈夫。この貧相な身体にも
慣れてきたから」
と、サラリと毒舌が返ってくる
『…ププ!ヤッパリ蛍くんだぁ!』
なんかちょっとホッとして
思わず吹き出してしまった
「なに当たり前の事言ってんの?
僕じゃなかったら誰なの?
僕以外の人にあんな顔してたら
危ないって
何回言ったらわかるのかな?
バカ?やっぱりキミ、バカなのかな?」
『してないもん!
てか姫凪が一緒に寝るの
蛍くんだけじゃん!』
「…アニキは?明日寝るんでしょ…?」
蛍くんの私を抱く力が強くなる