第4章 たかが恋?
『蛍くん
今日も一緒に寝てくれるの?』
「一人で寝れないんでしょ?」
私の目を見る蛍くんは
いつもと変わらない
読めない表情のままだったけど
声はチョット優しかった
ホント?蛍くん?
そんなに優しくされたら
自惚れるよ?
またワガママ言っちゃうかもだよ?
『いーの?』
「いいよ。…抱き枕らしく横で
大人しくしてなよ」
蛍くんが抱きついてた
私の身体を軽く抱き返した
『だから、抱き枕ってー(笑)』
チョット不満気に返すと
「あー、【抱き心地イマイチな】
つけ忘れた」
いつもの意地悪な顔の蛍くんが
ニヤニヤ笑う