第4章 たかが恋?
あえて触れないでいてくれてる?
あ、興味がないだけ??
どっちにしても…
気持ちが少し軽くなった
『ありがと………』
小さく呟くと
「なにが?怖い夢みただけなんでしょ?」
珈琲に口をつけた蛍くんが
静かに笑う
『うん………』
「無理に聞く程、僕ヒマじゃないし
ま、気が向いたら聞いてあげなくもない」
軽くメガネをあげながら
ぼそっと呟く
あんな苦し紛れ蛍くんが
信じるハズないのはわかる
それなのに納得しようと
してくれたのが
明光くんと別れた後の事を
思い出して
あの時も優しかったのを思い出して
『蛍くん、好きー!』
思わず蛍くんに抱きついた