第4章 たかが恋?
明光くんの部屋で着替えを済まして
リビングに入ると
トーストと珈琲のいい匂い
「姫凪ちゃん、おはよう
よく眠れた?」
おばさんが顔を出す
『うん。おはよう!
あー!いい匂いー♫』
キッチンを覗きながら
騒いでると
「布施、朝から煩い」
後ろから蛍くんの声
追求されたらどうしよう…
そう思うと振り返れない
「ちょっと。無視?ふざけてんの?」
蛍くんが前に回って
顔を覗き込んできた
『ひぃ!おはようございます!』
「うん、おはよう。サッサと座れば?
そこにいたら邪魔だよ」
蛍くんはさっきの事には
一切触れずに淡々と話す