第4章 たかが恋?
『あ、うん。ごめん!
こわい夢見ちゃって(笑)
もう大丈夫!ホントごめんね?』
私の家の事情なんか
重くて面倒くさいに決まってるじゃん?
「それから?」
『え?それだけ…だよ?』
「は?それで通じると思う?」
思ってないけど!!
『だって他にないもーん!』
聞いても後悔しかないんだから!
「へー…あんな震えるくらいの
怖い夢ってなに……?」
だから…
『…忘れたもん!!』
蛍くんも今見た事は忘れて
明光くんが言ってた
深入りしたらダメって
お互いにって意味だ。
巻き込んだら
今度こそ本当に戻れない
もしかしたら
明光くんの時みたいに
イヤな思いさせるかもしれない
隠し事したいわけじゃないけど
蛍くんが傷つけられるのは
絶対に嫌なの
蛍くんは私の大切な人だから