第4章 たかが恋?
「キミの寝相が悪いからだよ
こうしてれば大人しくしてるでしょ?」
あ。そっちなのね。
『え!?そんなに姫凪危険?』
「うん…だから…このまま
僕に捕まえられてて?」
いつもよりも甘い声で
不覚にもドキドキして
ちょっとキュンとした
なんか守られてるみたいで
大切にして貰えてるみたいで
ま、蛍くん曰く
【抱き心地の悪い抱きまくら】
らしいけど(笑)
それでも、私の期待を
大きく上回るような
蛍くんとのやり取りで
とても幸せな気分になって
蛍くんの腕の中で目を閉じる
きっと蛍くんとは
元に戻れる
また仲良しでいられる
小さな期待を
大事に暖めながら
その日は眠りについた