第4章 たかが恋?
翌朝。
爽やかな目覚めかと思ったら…
蛍くん…いない?!
身体を起こすと背中を向けて
歩いて行く蛍くんが居て……
『…蛍くん…!?』
思わずしがみついてしまった
「ちょっと、どうしたの?」
『やだ…行かないで……』
頭で何度もリピートされる光景
泣いてる私
誰も来ない部屋
開かない扉
泣き続けて干からびて
それでも泣いて息が
出来なくなって
もう死ぬかと思うくらい
苦しくて辛い思い出
「トイレ行くだけ、だけど?」
そう言って置いて行くんでしょ?
私がイイ子じゃないから
要らないって
捨てていくんでしょ!?