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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第1章 アニキの元カノ


『蛍くん?』

布施がこっちを見上げたまま
首をかしげてる
だから何て言ってほしいの?

「キミさ………」

「姫凪ー!風呂入ってこいよ?
お前が入ったら俺も入るー」

僕の声をアニキが遮る

『え…でも……』

僕とアニキを交互に見ながら
歯切れの悪い布施
イライラする。
いつも図々しいくせに
なんの遠慮なのさ
別にイチャイチャしないでとか
言った事ないでしょ?

「いーから!もし帰ることになっても
俺が車で送ってやるから」

布施をリビングから追い出し
風呂に連れて行った

「蛍ー服借りていいか?」

風呂場からアニキの声

「どーぞ」

相槌うって残ってる洗い物を片付けた

「なぁ蛍ー、姫凪なんか
大人っぽくなった?」

風呂場から帰ってきたアニキが
不意に口を開く
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