第3章 些細な変化
昨日も今日も一緒のベットで寝て
今日なんか
こんな密着してるのに
まだキスだけとか
どーなの?
なんて思うんだけど
『蛍くんの隣、安心する』
とか無邪気に言われると
やっぱりその先に進んだら
イケない気がする
安心され過ぎも
男として見られてなくて
副雑な気分なんだけどね
「警戒心持てって
さっき言ったでしょ?
その気になればキミなんかを
抑えつけるの簡単なんだからね?」
布施の頭を抑えて
顔を近づけてみる
僕、我慢は覚悟してるけど
他の奴にまで
キミが
無警戒になるのは我慢出来ないから