第3章 些細な変化
「デカイ図体の可愛くない息子で
悪かったね。早くご飯にしてよ」
会話に割り込むと
「はいはい。じゃ姫凪ちゃん
適当に飲んじゃってね」
コーヒーカップを差し出して
夕飯の支度を整える
布施は僕が読んでた
雑誌を読みながら珈琲を飲んで
たまに携帯を眺めてる
またアニキ?それとも
日向か?王様は…なさそうだけど。
「布施。口開いてる。」
『ん?あぁ。うん。大丈夫…』
会話成立してないから。
「そんな楽しいメール?」
『…うーん…明光くんが…』
ヤッパリ、アニキか。
「アニキがなに?」
『…うん…チョット…』
僕には言えない内容なの?
日向とのメールは
見せて来るくせに