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白昼夢第1幕【三日月の満たし方】月島蛍[®18]

第3章 些細な変化


「髪チャント乾かしなよ
風邪引いたら一緒に寝ないよ?」

慌てて距離を置き
布施の持ってたタオルを
頭に被せた

『えー!?それはイヤ!
チャント乾かしまーす』

ガシガシと乱暴に頭を往復するタオル

「色気も何もない拭き方(笑)」

『え?なぁに?』

ボサボサになった頭で
布施が僕を見上げる
小さい頃と同じ拭き方に
同じボサボサ頭
なんかやたらホッとした
さっき見た大人びた布施は
きっと何かの間違いで
コイツはいつまでも
僕にまとわりついてくる
僕のよく知ってる布施なんだ

こんな子供みたいな子と
一緒に寝た所で
僕の理性が崩されるわけない

堪えれるに決まってる
アニキとも別れてるんだ
もう何もあるわけない
そう思えば大丈夫だ。うん。
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